こんにちは
まだ残暑が続いていますね。
かき氷の美味しい季節が長引いて良いですね。
というわけで今回は、先週から開発の研修に入ったので、SAPでの開発についてお話ししようかと思います。
SAPの開発と拡張
SAP Public Cloudでの開発では、なるべく元々ある標準機能を使っていこうという方針ですが、その標準機能を企業ごとの業務に合わせて「拡張・カスタマイズ」する開発がメインとなってきます。
つまり、「標準機能の利用」+「拡張・追加開発」の組み合わせでシステムが作られていきます。
その開発・拡張はざっくり 「カスタマイズ」 「In-App拡張」 「Side-by-Side」の3種類があります。
・カスタマイズ
SAPシステムが持つ既定の機能や設定項目を、企業の特定の業務や要件に合わせて調整するプロセスです。
コーディングではなく、SAP の管理画面で設定してシステムを業務に合わせる形なので、開発というより設定に近い気がします。
・In-App Extensibility
S/4HANA Cloudでよく使う方式で、コーディング不要/少量のスクリプトで拡張ができます。
S/4HANAの中にある拡張機能を使ってデータ項目の追加であったり、画面(UI)のボタン追加・非表示などができます。
コーディングが多少でてくるので開発らしさが出てきますね。
・Side-by-Side Extensibility
SAP本体はなるべく触らず、例えば BTP = Business Technology Platformと呼ばれるSAP社が提供するクラウド上の開発・運用プラットフォームに、新しいアプリを作るやり方です。
既存のIn-App開発が基幹システム内部で直接開発を行うのに対し、Side by Side開発は外付け(BTPなど)で行います。
これをすることで、SAP外で承認 → 最後にSAPに反映といった複雑なワークフローや、独自アプリケーションの開発もできます。
イメージで言うのであれば、
In-App = 「家の中をリフォームする」
→ SAPアプリの中(本体)を直接カスタマイズ/拡張する。
Side-by-Side = 「家の外に離れを建てる」
→ SAP本体に手を入れず、外部アプリを作ってAPIでつなげる。
といった感じでしょうか。
覚えることがたくさんあるので必死になっていますが、手を動かす機会もどんどん増えてきているので楽しいですね。
一人だけですが。